時事速報 ロンドン便2017年7月17日 (月)

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英、サウジ国営石油呼び込みへ規制緩和案=ロンドンでの上場期待

 【ロンドン時事】英金融行為監督機構(FCA)は14日までに、国内の株式市場に世界の国有・国営会社が上場しやすくなるよう、規制緩和案を発表した。上場先の品定めをしているサウジアラビア国営石油サウジアラムコの呼び込みが狙いとみられているが、市場からは少数株主の権利保護が不十分だとして、反発も上がっている。

 英国は2019年3月の欧州連合(EU)離脱に伴い、ロンドンの金融街シティーの金融センターとしての地位が低下することを懸念している。ニューヨークがサウジアラムコの上場先として有力視される中、超大型の新規株式公開(IPO)の獲得に注力している。

 発表によると、規制緩和は議決権ベースで30%以上の株式を国が保有する企業が対象。 既存の「プレミアム上場」に国営・国有企業枠を新設した上で、これまで義務付けてきた関連当事者ルールや、支配株主ルールの適用を免除する内容となっている。

 14日付の英紙タイムズによると、英資産運用大手シュローダーなどが会員となっている「投資協会」のクリス・カミングズ会長は「投資家保護のないプレミアム上場枠はプレミアムに当たらず、投資家が期待する保護も提供できない」との見方を示した。

 FCAは規制緩和案に対する意見を10月まで募った上で、今年第4四半期中に政策決定を行う見通しだ。

 サウジアラムコは18年にも上場する計画。IPOの規模は発行済み株式の5%程度、2兆ドル程度とみられているが、どの程度を外国の市場に割り振るかは不透明だ。

 ロイター通信によれば、メイ首相は4月、ロンドン証券取引所グループのグザビエ・ロレット最高経営責任者(CEO)とともにサウジを訪問し、上場先の決定に影響力を持つ関係者らと会談した。

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金融大手、英国外に新拠点=EU離脱にらみ戦略修正

 英国の欧州連合(EU)離脱をにらみ、日本の大手金融機関が欧州での拠点戦略の見直しに動いている。三井住友フィナンシャルグループ(FG)や野村ホールディングス(HD)などは、欧州の中核拠点である英国現地法人とは別に、ドイツのフランクフルトに新たな現地法人を設立する準備に入った。英国がEUを離脱した後も、欧州で事業を継続できるようにするためだ。

 EUでは、加盟国の一つで金融業の免許を取得すれば、EU各国で活動できる「単一パスポート制度」を導入している。三井住友FG傘下の三井住友銀行などは英国で得た免許を使っているため、英国離脱後はEU域内で活動できなくなる恐れがある。全国銀行協会の平野信行会長は「極めて影響が大きい」と懸念する。

 三井住友FGは、銀行と証券の現地法人を2019年3月までにそれぞれフランクフルトに設立。野村HDや大和証券グループ本社もフランクフルトで現地法人の設立を急ぎ、英国の離脱に備える。

 三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行はオランダのアムステルダムに現地法人があるため、英国が離脱してもEU域内の事業への影響は限定的という。離脱をにらんだ拠点は各社で対応が分かれるが、欧州事業の統括機能は引き続き英国に置くケースが多い。

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英政府、トヨタにEU離脱後の不安取り除く書簡=投資決定前に−関係筋

 【ロンドン・ロイターES=時事】英政府がトヨタ自動車による英工場への2億4000万ポンド(3億1000万ドル)超の投資取り付けに向け、欧州連合(EU)離脱後の状況をめぐりトヨタ側の不安を取り除く内容を盛り込んだ書簡をトヨタに送っていたことが関係筋2人の話から明らかになった。

 トヨタは3月、2億4000万ポンドを投じて英バーナストン工場で新しい車台をベースにした自動車を生産する計画を発表している。

 関係筋によると、トヨタ宛ての書簡は英政府が昨年日産自動車に送った書簡と同様の内容とみられる。日産は昨年、英国内工場で新型2モデルの車両を組み立てる決定をしている。

 関係筋はトヨタに書簡が送られた時期については明らかにしなかったものの、日産が受け取った書簡と同様、競争力などをめぐる「温かい言葉」が盛り込まれていたと語った。

 英ビジネス・エネルギー・産業戦略省は書簡の存在を確認しつつも、公表することは差し控えた。

トヨタの広報は同書簡をめぐりコメントを差し控えている。

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欧州新車販売、2.1%増=2カ月連続プラス−6月

 【ブリュッセル時事】欧州自動車工業会(ACEA)が14日発表した6月の欧州連合(EU)域内の新車(乗用車)販売台数は、前年同月比2.1%増の149万1003台となり、2カ月連続で増加した。

 国別では、イタリアが12.9%増、スペインが6.5%増と好調。一方英国は4.8%減、ドイツは3.5%減となり、明暗が分かれた。

 メーカー別では、首位の独フォルクスワーゲン(VW)が2.7%増、2位の仏ルノーが2.8%増だった。日本勢ではトヨタ自動車が13.8%増と2桁増を確保した。日産自動車は5.0%増。

 1〜6月の累計販売台数は、前年同期比4.7%増の821万921台となった。

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《英国》

英EU離脱法案、地方政府が反対=スコットランドとウェールズ

 【ロンドン時事】14日付の英紙タイムズは、メイ政権が13日に議会提出した欧州連合(EU)離脱法(廃止法)案をめぐり、スコットランド自治政府のスタージョン首相と、ウェールズ自治政府のジョーンズ首相が反対する意向を表明したと報じた。

 スコットランドはこれまでもEU離脱に反対し、英国からの独立をちらつかせていた。一方、ウェールズでは昨年6月の国民投票で離脱票が多数を占めたこともあり、中央政府との対決姿勢を鮮明にすることは必ずしも予想されていなかった。

 廃止法案は、英国のEU加盟を法的に基礎付けている欧州共同体法の廃止と、英国が現在受け入れているEU法を国内法に置き換える内容が中心。 ただ、地方政府はこの置き換えにより、地方政府に分権された環境、農業、漁業に関する権限まで中央政府が掌握することになるとして、法案の大幅修正を求めているという。

 英議会には、地方政府に移譲した権限に関連する法律を制定する際、地方の了承を取り付ける慣習があり、英政府はEU離脱法案の成立に向けて譲歩を余儀なくされる可能性がある。

 同紙によると、ウェールズのジョーンズ首相は、廃止法案が中央政府による「むき出しの権力専横だ」と強い調子で非難した。

 残る地方の北アイルランドでは、3月の自治議会選後に新政権が発足しておらず、政治的なメッセージを発信する状況にない。ただ、同地方では昨年6月の国民投票で残留票が多数を占めた。

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EU手切れ金「払う」=ハモンド財務相

 【ロンドンAFP=時事】ハモンド英財務相は16日、欧州連合(EU)離脱に伴う「手切れ金」について「英国は常に義務を履行する。正しく計算され、監査され、当然支払うべきだとなった金額ならいくらであっても対応する」と述べた。BBC放送に語った。「債務を放り出すようなことはない」とも強調した。

 これに先立ち、ジョンソン英外相は、EUが求める「手切れ金」が1000億ユーロ(約13兆円)に上るとも報じられる中、最後はEU側が「諦める」のではないかと述べ、波紋を呼んでいた。ハモンド氏も1000億ユーロは「非常識だ」と反発した。

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政府、「手切れ金」支払い義務認める=閣外相が下院に声明

 【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は14日までに、英政府が欧州連合(EU)離脱に伴う未払い分担金などの清算義務を初めて明確に認めたと報じた。これにより、英EUは17日から開く離脱交渉の第2回会合で「全面的な衝突」を回避できそうだとしている。

 ジョイス・アヌレーEU離脱担当閣外相の下院向け声明が13日公表され、この中で同閣外相が「金銭解決に関し、政府は英国にEUに対する債務を有し、EUも英国に対する債務を有し、これらを解決する必要があることを認める」と明言した。

 ブルームバーグ通信も「英国は書面で初めて、EUに対して金銭を支払う必要を認めた」と伝えた。

 ただ、メイ首相は3月末にEUに宛てた離脱通告書簡で「離脱国としての英国の権利と義務について、法に従い、パートナーシップ精神で、公正な解決がいかに可能かを話し合う必要がある」と既に認めており、これまで「手切れ金」の支払いを一方的に拒否していたわけではない。

 もっとも、EUの要求額は600億ユーロにも1000億ユーロにも上ると報じられており、英国は国民が反発するような過大請求にならないかと神経をとがらせている。

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ロンドン・タクシー、オランダでEVモデル225台受注=中国・吉利傘下

 中国のニュースサイト、捜狐新聞が13日伝えたところによると、中国の民営自動車メーカー、吉利集団(浙江省杭州市)はこのほど、黒塗りタクシーの生産で有名な子会社のロンドン・タクシー・カンパニー(LTC)が、アムステルダムで電気自動車(EV)モデル225台を受注したことを明らかにした。英中部のコベントリーの新工場で生産し、2018年第1四半期に引き渡すという。

 LTCはディーゼルなど既存エンジン搭載車から、排ガスを目指し、事業モデル転換を進めており、9月には社名もロンドン・EV・カンパニー(LEVC)に変更する予定。今後は、電動化技術を採用したタクシーや小型商用車(LCV)に特化し、厳しさを増す環境規制に対応する。(上海時事)

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JLR、常熟のエンジン工場増強=年産24万基に−中国江蘇省

 中国のニュースサイト、捜狐新聞が13日伝えたところによると、英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)は、江蘇省常熟市で進めてきた車載エンジン工場の設備改修を終え、21日に操業を再開することを明らかにした。年産能力は24万基と、85%増強される。

 JLRは常熟工場で、モジュール化に対応した最先端の「インジニウム」ガソリンエンジンを生産する。生産能力の6割は環境性能に優れた3気筒モデルに充てる。製品は中国生産車に搭載するほか、本拠の英国工場にも供給するという。(上海時事)

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「親ロ派」英国人に禁錮5年=ウクライナ東部でテロ罪−ロンドン

 【ロンドンAFP=時事】英中部マンチェスターの裁判所は14日、紛争下のウクライナ東部で親ロシア派に加わった英国人の男に対し、テロ罪で禁錮5年4月の判決を言い渡した。

 男は2015年に現地に4カ月滞在時、BBC放送の取材に、自身の命が脅かされれば人を殺す用意があると発言。フェイスブックには自動小銃を持った写真を投稿していた。

 男は無職のベンジャミン・スティムソン被告(41)。実際の戦闘には参加しなかったとされるが、裁判所は「自身が関与することによって(親ロ派)武装勢力を支援した」「他者の手本となった恐れがある」と指弾した。

 ウクライナ東部では14年以降、政府軍と親ロ派の戦闘で1万人以上が死亡。欧米は軍事介入したロシアを非難している。

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《コラム・リポート》

【SCHEDULE】予定

欧米の動き(時間は日本時間)

〔17日(月)〕

◆6月のユーロ圏消費者物価改定値(午後6時、EU統計局)

◆7月の米NY州製造業景況指数(午後9時半、NY連銀)

◆決算=ネットフリックス

◆岸田外相が国連ハイレベル政治フォーラム出席(18日まで、ニューヨーク)

◆米ロ高官協議再開(ワシントン)

◆ウクライナ東部マレーシア機撃墜から3年

日本の動き

〔18日(火)〕

◆閣議(時間、場所未定)

◆6月と17年上期の首都圏マンション販売(午後1時、不動産経済研)

◆決算=東宝

◆蓮舫民進代表会見=「二重国籍」問題で関連資料公開

◆市販薬の一部についてインターネット販売を禁じた改正薬事法は違憲として、楽天子会社のケンコーコムが国を相手にネット販売する権利の確認などを求めた訴訟の判決(午後3時、東京地裁)

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【欧州事件簿】牛追い祭りで性犯罪=警戒強化し11人逮捕−スペイン

 【マドリードAFP=時事】「牛追い祭り」で有名なスペイン北部パンプローナの「サン・フェルミン祭」で、14日までの9日間の祭り期間中、性犯罪容疑で11人が逮捕されたことが分かった。市当局は祭りから一夜明けた15日、警察に14件の被害届が出されていることを明らかにした。

 街に放たれた闘牛用の牛に参加者が追い回される牛追い祭りに加え、祭りの間は歌に踊りの各種催しが企画され、参加者は夜通し飲んで騒ぐ。しかし、近年は性犯罪の多発が悩みの種で、特に昨年は18歳の女性が5人に襲われ、撮影までされていたことが発覚、大きな衝撃を与えた。市は今年、市内各地に「性犯罪のないパンプローナ」とスローガンを掲げ、警戒を強化していた。

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《EU・ECB》

不安残る国産チーズ強化=輸出振興でも課題−日欧EPA対策

 政府は14日、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉の大枠合意を受け、国内対策の基本方針を決めた。国産チーズのブランド化などを打ち出したものの、酪農家らの不安は払拭(ふっしょく)されていない。「攻めの農業」(安倍晋三首相)を象徴する輸出振興にも課題は残る。

 基本方針では、16年目に無税になる低関税輸入枠を設ける欧州産チーズに対抗するため、チーズの原料となる生乳の低コスト化を進める。品質向上とブランド化を進め、チーズを製造する設備の生産性向上や生産者向けの技術研修も検討する。農林水産省幹部は「さまざまな対策を講じて国産チーズの競争力を高めていく」と意気込む。

 チーズ向け生乳の大半は北海道で生産されている。 消費者だけでなく、生産者も「欧州産チーズの長い歴史と伝統ある品質に憧れを持っている」(ある酪農家)という。本場の味が安く入ってくることへの危機感は強く、酪農団体幹部は「現場では市場を奪われる不安の声が強い」と語る。

 国内対策の具体化はこれからだが、JAグループ幹部は「搾乳ロボットや新技術の導入で酪農家の労働を効率化し、優良な乳用牛の頭数を増やすことも必要だ」と指摘。長年の課題である酪農家の高齢化問題にも取り組むべきだと訴える。

 一方、EUは日本産の乳製品や豚肉、鶏肉、鶏卵などに対する関税を発効後に即時撤廃する。基本方針は農産品の輸出振興を強調しているが、「検疫上の規制など非関税障壁が残る限り、輸出は難しい」(農林族議員)との見方がある。

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5月のユーロ圏対外貿易収支、214億ユーロの黒字=EU統計局

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)統計局が14日発表した5月のユーロ圏対外貿易収支速報値は、214億ユーロの黒字となった。前年同月は234億ユーロの黒字だった。EU全体は40億ユーロの黒字(前年同月は50億ユーロの黒字)。

 ユーロ圏の輸出は、前年同月比12.9%増の1896億ユーロ、輸入は16.4%増の1681億ユーロ。EU全体は輸出が15.9%増の1654億ユーロ、輸入が17.2%増の1614億ユーロ。

 ユーロ圏の域内貿易は15.3%増の1624億ユーロ、EU全体は12.7%増の2881億ユーロだった。

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米、対欧保険協定に署名の意向

 【ワシントン時事】米財務省と通商代表部(USTR)は14日、欧州連合(EU)との保険規制に関する協定に署名する意向を発表した。米欧はトランプ政権発足直前の1月中旬に協定に合意していた。

 協定は、主に米欧の再保険規制の違いを調整する内容。米政府は「米企業の国内外の市場競争力をつくり、効率的かつ効果的、適切に規制するための重要な一歩となる」と表明した。

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EU加盟望むなら民主主義を=欧州委員長、トルコに訴え

 【ベルリン時事】欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は15日のドイツ紙ビルト(電子版)に寄稿し、トルコがEU加盟を目指すなら、民主主義の価値を順守することが不可欠だという認識を示した。

 ユンケル氏は、EUはトルコに対し扉を開いていると述べた上で、「トルコには欧州の基本的価値をしっかりと心に刻むことを期待する」と強調。トルコが死刑制度を復活させれば、EU加盟は認められないと改めてけん制した。

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《ドイツ》

運輸省、ベンツを追加検査=排ガス不正疑惑

 【フランクフルト・ロイターES=時事】ドイツ運輸省は14日、同国高級車メルセデス・ベンツに関して、排ガスを不正操作する違法ソフトウエアが使用されていた形跡は見つかっていないが、追加の検査を実施すると発表した。

 同省は13日、ベンツのブランドを保有している自動車大手ダイムラー関係者を会合に呼び、特定の状況下で一部の車から高水準の排ガスが出るのか説明を求めた。

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シュルツSPD党首、「ユーロ圏に共同予算が必要」

 【ベルリン・ロイターES=時事】ドイツの社会民主党(SPD)のシュルツ党首は16日発表した戦略文書で、ユーロ圏には投資拡大のための共同予算が必要であり、ドイツは資金拠出拡大の可能性を含め、欧州での役割拡大を検討すべきだと訴えた。

 シュルツ氏は、現代ドイツとより良い欧州のための10項目とうたったプランで「ドイツは偉大な国であるが、もっと多くのことができる」と指摘した。SPDは現在、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟と連立政権を組んでいる。

 欧州議会前議長のシュルツ氏はまた、ユーロ圏に加わっていない欧州連合(EU)の国がユーロ圏の一段の統合を否認できないようにすべきであり、結束を無視する国には財政上の制裁を科すべきだと主張した。

 シュルツ氏は、9月24日の総選挙でのメルケル打倒を目指しているが、世論調査によると、1月にシュルツ氏を首相候補に選んだ直後に高まっていたSPDの勢いは失われている。

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VW、1〜6月期の小型商用車の世界販売5%増の約25万台

 【フランクフルト時事】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は14日、2017年1〜6月期のVWブランド小型商用車の世界販売台数が前年同期比5%増の24万9800台だったと発表した。

 最大市場の西欧は5.1%増の17万3300台。うちイタリアが15.5%、フランスが12.2%、スペインが8.5%、ドイツが2.8%それぞれ伸びたが、英国は3.0%減少した。東欧は16.4%増加した。

 海外ではメキシコが55.0%急増したほか、アジア・太平洋と南米がいずれも12%以上伸びた。これに対し、中東は20.4%、アフリカは15.5%それぞれ落ち込んだ。

 モデル別にみると、ワンボックス型ライトバン「Tシリーズ」は4.9%増、トールワゴン型「キャディ」は8.6%増、ピックアップトラックの「アマロク」は5.5%増と順調だったが、小型トラック「クラフター」は7.7%減に低迷した。

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ゲトラグの変速機テストセンター、中国武漢で着工

 中国大手自動車メーカー、東風汽車集団とドイツのトランスミッションメーカー、ゲトラグとの合弁会社「東風格特拉克汽車変速箱」は12日、湖北省武漢市の武漢経済技術開発区でトランスミッション・テストセンターの建設を始めた。2020年に完成の見通し。同様のテストセンターは華中地区では初めて。13日付長江日報が伝えた。

 トランスミッションは自動車の中核部品だが、他の部品と異なり、自動車の新たなモデルを開発するごとに個別の設計が必要となる。合弁会社は13年に発足したトランスミッションの設計、製造、販売を一体的に行う企業で、テストセンターを整備することで完璧な開発力を備えることになる。

 センターの敷地面積は1万1061平方メートル。サンプル部品の加工と検査、トランスミッションの性能と信頼性の検査などを行う。技術レベルは世界一流だという。(時事)

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ハンブルク開催批判に反論=抗議で荒れたG20首脳会議−メルケル首相

 【ベルリンAFP=時事】2019年は日本で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議。ドイツのメルケル首相は16日、今年の開催地ハンブルクで会議中、暴力を伴う抗議行動が荒れ狂い、市長に警備の責任を問う声が出ていることに対し「間違っている」と反論した。公共放送ARDに語った。

 首相は「会議の主催者は政府だ」と指摘。20カ国の首脳と代表団が集まるため「大都市で行う必要があった。市長が受け入れてくれて私はうれしかった」と強調した。アナキスト(無政府主義者)の集団が警官隊と衝突し、車に放火し、店が略奪された事態に対し「許し難いことが起きたし、責任を逃れるつもりもない」と述べた。

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《フランス》

内向きの「成功」演出=意気投合、成果は乏しく−米仏首脳会談

 【ワシントン、パリ時事】トランプ米大統領は14日、就任後初のフランス訪問を終え帰国した。マクロン大統領との13日の米仏首脳会談や、両首脳夫妻がそろって参観した翌14日の仏革命記念日の軍事パレードでは、意気投合ぶりをアピール。具体的成果が乏しい中、それぞれ国内や域内に向け「成功」を演出したい思惑も見え隠れした。

 ◇対立隠し

 「驚くべき訪問だった。2日間で多くのことを協議し、成し遂げた!」。帰国後、トランプ氏はツイッターへの投稿で、訪仏の成果を誇示した。だが、首脳会談で合意したのは、テロ対策強化やシリア内戦の政治解決に向けた協力など、いずれも新味に乏しい内容だ。

 トランプ氏にとって今回の訪仏は、就任後3回目の外遊。 5月の先進7カ国(G7)、7月の20カ国・地域(G20)の両首脳会議では、「米国第一」を掲げるトランプ氏と他の首脳との温度差が浮き彫りになり、特にG20では気候変動をめぐり「1対19の構図」(ドイツ誌シュピーゲル)が際立った。

 ロシアによる米大統領選介入疑惑が続く中、トランプ氏としては米国が外交分野で孤立しているという印象は避けたい。ホワイトハウス高官は訪仏前、首脳会談の主要議題について「テロ対策とシリア問題」と説明。双方の主張が明らかに異なる気候変動や自由貿易で、対立が目立たないよう配慮した。

 ◇歓待に批判も

 外交面の実績が乏しいまま5月に就任したマクロン氏にとっても、今回の首脳会談は大国と渡り合う実力を有権者に印象付ける機会だった。 欧州連合(EU)で強い発言力を持つドイツのメルケル首相とトランプ氏の間に隙間風が吹く中、米国と良好な関係を築くことは、EU内でフランスの影響力を高めることにもつながる。

 会談では、米国が離脱を決めた地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の扱いで、トランプ氏から「何かが起きるかもしれない」と方針転換を排除しない言質を引き出した。米国の離脱に失望していた仏国民からは「わずかだが可能性が開けた」(地元メディア)と評価する声が上がる。

 一方、自由貿易や環境政策をめぐり国際協調を乱してきたトランプ氏をマクロン氏が「友人」と呼び、エッフェル塔の高級レストランや軍事パレードに招いて歓待したことには、厳しい見方もある。左派系仏紙リベラシオンは「外交上の大きなメリットがないにもかかわらず、最良のもてなしを提供した」と批判した。

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マクロン大統領、再発防止へ決意=ニースのテロ1年で式典

 【パリ時事】フランス南部ニースで86人が犠牲となったトラック突入テロから1年を迎えた14日、現場近くで追悼式典が営まれた。演説したマクロン大統領は、治安当局が卑劣なテロを防げなかったことについて「国民の怒りは理解している。政府は責任を直視すべきだ」と述べ、テロ再発防止に全力で取り組む決意を表明した。

 式典にはオランド前大統領やサルコジ元大統領ら約2000人が参列した。マクロン氏や閣僚が、事件当時現場に駆け付けた警官や消防士、トラックを止めようと努力した見物客の男性らに勲章を授与。厳かな音楽が響く中、弔意を示すため犠牲者一人ひとりの名前が読み上げられた。

 ニースのテロでは、イスラム過激主義に染まった男が革命記念日を祝う花火の見物客の列にトラックで突っ込んだ。 14日は今年もニース周辺を除く各地で花火を実施。治安当局は10万人を超える警官や兵士を動員して厳戒態勢を敷いた。

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仏革命記念日でパレード=テロ1年、米大統領も参観

 【パリ時事】フランス革命記念日恒例の軍事パレードが14日、パリ中心部のシャンゼリゼ通りで行われた。また、この日は南部ニースで86人が犠牲となったトラック突入テロから1年となるのに合わせ、各地で関連行事が予定されている。

 今年は第1次世界大戦(1914〜18年)で米軍が英仏などの連合国に加わって参戦してから100周年に当たる。パレードではマクロン仏大統領の招きに応じたトランプ米大統領が参観し、米兵の一団も行進に参加。ニースのテロ犠牲者を追悼するため、軍楽隊によるニース市歌の演奏もプログラムに加えられた。

 マクロン大統領はパレード終了後、ニースに移り、追悼式に出席。 ニースのテロでは、革命記念日を祝う花火の見物客の列にイスラム過激派の男がトラックで突入したことから、ニースや近隣自治体は14日の花火を取りやめ、翌日に延期した。パリでは14日に花火を打ち上げるが、開始前に1分間の黙とうがささげられる。

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ルドリアン外相もシャトル外交=カタール断交問題

 【クウェート市AFP=時事】フランスのルドリアン外相は16日、クウェートを訪問し、サバハ首長やサバハ・ハリド外相と会談し、サウジアラビアなどによるカタール断交問題でクウェートの仲介努力に対するフランスの支持を伝えた。国営クウェート通信(KUNA)が報じた。

 ルドリアン外相は15日にはサウジとカタールを訪れ、サウジでは「仲介役を肩代わりしたいのではない。仲介役の国を後押ししたい」と述べていた。16日中にアラブ首長国連邦(UAE)入りし、協議を続ける。

 断交問題をめぐってはこれより先、ティラーソン米国務長官が関係各国を訪問して緊張緩和に向けた仲介を試みたが、進展に関する発表はなかった。

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「2国家解決」へ協議要請=イスラエル首相と会談−マクロン大統領

 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は16日、イスラエルのネタニヤフ首相とパリで会談し、イスラエルとパレスチナが共存する形で中東和平を実現する「2国家解決」に向け、協議に応じるよう要請した。

 マクロン氏は会談後の共同記者会見で、イスラエルとパレスチナが「確固たる国境を定め、エルサレムを首都とする形で共に存続すべきだ」と強調。ネタニヤフ首相は「和平に向けた意思を共有する」と応じたが、具体的な対応には踏み込まなかった。

 中東和平をめぐっては、フランスのオランド前政権が今年1月、約70カ国の外相らを招いて国際会議を開催したものの、イスラエルとパレスチナは欠席した。フランスは米国などと共に仲介努力を続けるが、イスラエルのユダヤ人入植活動にパレスチナ側が反発するなどし、交渉進展のめどは立っていない。

 両首脳は会談に先立ち、フランスがナチス・ドイツの占領下にあった1942年に当時のビシー仏政権がパリのユダヤ人約1万3000人を拘束した「ベルディブ事件」の追悼式に出席した。

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マクロン大統領夫人に「スタイルいい」=トランプ氏発言が波紋

 【パリ時事】トランプ米大統領(71)がパリ訪問中の13日、マクロン仏大統領(39)のブリジット夫人(64)に対し「とてもスタイルがいい」と話し掛けていたことが分かり、「セクハラ」として波紋を広げている。

 米仏首脳夫妻が歴史的建築物の廃兵院を訪れた際の発言で、マクロン氏がフェイスブックで公開した中継動画に含まれている。トランプ氏はマクロン氏にも同じ言葉を繰り返した上で、再びブリジットさんの方を向いて「お美しい」と語った。

 トランプ氏は過去にも女性の容姿に関するコメントで物議を醸してきた。仏紙パリジャンは今回の発言について「ブリジットさんの年齢をからかう意図があったのかは分からないが、控えめに言っても不適切だ」と評している。

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《その他欧州》

格安航空イージージェット、ウィーンにEU統括拠点=英国の離脱に備え

 【ロンドン時事】英格安航空イージージェットは14日、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、オーストリアの首都ウィーンにEU域内の事業を統括する子会社「イージージェット・ヨーロッパ」を設立すると発表した。既にオーストリアの運輸当局に運航認可(AOC)を申請しており、近くライセンスを得られる見込みという。

 英国がEUを離脱すると、英国に本社を置く同社はEU域内の自由な運行が認められなくなる恐れがあり、域内に拠点を設ける準備やAOCの取得手続きを進めていた。英BBC放送によると、新会社の設立費用は1000万ポンド(約14億6000万円)という。

 同社は現在、英国を除くEU加盟国中の6カ国で約100機の旅客機と約4000人の従業員を抱えている。英国の従業員をオーストリアに転勤させることはないという。

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ジェットコースター衝突、26人負傷=スペイン

 【マドリードAFP=時事】スペインの首都マドリードの遊園地で16日、ジェットコースター2両が衝突し、救急当局によると、少なくとも26人が負傷した。周回コースを戻ってきた1両が止まらず、発進しようとしていた1両に後ろから衝突した。救急当局報道官は「負傷者の大半は打撲だ。病院で検査を受ける」と述べた。

 衝突したジェットコースター「TNTトレン・デ・ラ・ミナ」は鉱山を模したコースを最高時速55キロで突き抜ける。現場となった「パルケ・デ・アトラクシオネス」は1969年開園のマドリードでも老舗の遊園地。

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欧州、食用不適の馬肉流通でオランダ人ら66人逮捕=警察機関

【ブリュッセル・ロイターES=時事】欧州警察機関(ユーロポール)は17日、食用に適さない馬肉を流通させたとして、主犯格のオランダ人ら66人を逮捕したことを明らかにした。

 欧州では2013年、アイルランドで牛肉加工食品に安価な馬肉の混入が発覚。EUはこれまで、加盟国で販売されている牛肉加工食品を対象にDNA検査を実施。馬肉混入は5%未満だったことが判明している。

 スペインの警察によると、犯行グループは同国やポルトガル産の老齢もしくは健康不良の馬の肉をベルギーに送った。ベルギーは欧州連合(EU)内で馬肉の大手輸出国。

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《ロシア・旧ソ連》

ハルビンからロシアへの越境EC貨物量、前年同期の2.3倍に=中国

 中国黒竜江省ハルビン市のハルビン太平国際空港を運営する黒竜江省機場管理集団によると、今年上半期(1〜6月)に同空港ではロシアとの越境電子商取引(越境EC)貨物を載せた専用輸送便が85本運航され、貨物量は前年同期比2.3倍の1830トンとなった。中国新聞網が15日伝えた。

 黒竜江省はロシアと国境を接しており、中ロ間の越境ECで重要な貨物輸送拠点となっている。

 両国間の越境EC取引額は昨年、25億米ドル(約2814億円)に上り、ロシアは中国からの越境EC輸出先として世界第2位の規模となった。(時事)

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ロシア原油の新パイプライン、年内稼働へ=中国・黒竜江省

 14日付の中国紙、21世紀経済報道(17面)によると、ロシア製原油を黒竜江省大慶市に輸送する新パイプラインの「パイプライン2号」の貫通工事がこのほど終了した。年内にも全面完工し、操業が始まる見通し。

 2号は、2011年に稼働したパイプライン1号とほぼ平行し、送油能力はいずれも年1500万トン。国内有数の大慶油田では生産量が減少しており、油田周辺の製油所や化学工場向けの原油を確保するため、ロシア製原油の輸入が不可欠となっていた。

 1号の原油輸送量はこれまでに1億197万トン。うち17年1〜6月期は750万トンと、フル稼働状態。

 今後はロシア製天然ガスを黒竜江省に送る新たなパイプライン「パワー・オブ・シベリア」も建設される見込み。(上海時事)

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ロシアなどの鉱区買収、年内は困難=インドネシア国営石油プルタミナ

 14日付のビスニス・インドネシア紙(30面)によると、国営石油プルタミナのシャムス・アラム取締役は12日、ロシアとイランでの石油・ガス鉱区買収計画に関し、予定していた年内の実施が困難となったことを明らかにした。

 ロシアでの計画はまだ採算性の検討段階。一方、イランでの計画はまだ同国政府が協業契約の形態を検討中のため、買収が正式に決まっていない。

 ロシアでは、同国の国営石油会社ロスネフチが保有する極東サハリン島(樺太)沖の北チャウウォ油ガス田の権益20%と、タゾフスキー地区ルスコエ油田の権益37.5%を買収する計画。イランでは、南西部アフワズの25キロ南西に位置するアブ・ティムール油田と40キロ南方のマンスーリ油田を買収する計画となっている。

 プルタミナは現在、イラクとアルジェリア、マレーシアの3カ国で生産開始済みの石油・ガス鉱区権益を保有している。(時事)

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《国連・国際機関》

シリア和平、9月直接対話模索=国連特使

 【ベルリン時事】ジュネーブで10日に再開した国連主導のシリア和平協議が14日、休会した。仲介役のデミストゥラ国連特使は9月の次回協議で、アサド政権と反体制派代表団の直接対話実現を目指す考え。

 デミストゥラ氏は記者会見で「(協議は)少しずつ進展している」と指摘。直接対話に向け、反体制派内で交渉方針を統一することが課題だという認識を示した。これまでは特使が政権側、反体制派の双方と個別に話し合いを続けてきた。

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北朝鮮報告者、訪韓へ=国連

 【ベルリン時事】国連は14日、北朝鮮の人権問題を担当するキンタナ特別報告者が17〜21日にソウルを訪問すると発表した。

 韓国の文在寅政権から対北朝鮮政策について話を聴くことなどが目的。キンタナ氏は21日にソウルで記者会見する予定。

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《アフリカ・中東》

クウェートOPEC理事「リビア、ナイジェリアの生産抑制は時期尚早」

 【ドバイ・ロイターES=時事】クウェートの石油輸出国機構(OPEC)理事は14日、ロイター通信に対し、ナイジェリアとリビアの原油生産について、安定化が必要として抑制は時期尚早との認識を示した。

 ナイジェリアとリビアは数年にわたる社会不安で生産が落ち込んだため、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産から除外されている。

 同理事は「これまでの(生産)データを見ると、実際に生産が増えたのは6月だけだった」と説明した。

 また、今年1月の減産実施後、両国の産油量は合わせて平均で日量30万〜50万バレル増加したと語った。

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ドーハ・フェスティバル・シティー、断交問題で借り換え案件棚上げ=銀行筋

 【ドバイ、ドーハ・ロイターES=時事】カタールの商業モールを運営するドーハ・フェスティバル・シティーの10億ドルのローン借り換え案件について、金融機関が無期限に棚上げとしていることが16日、分かった。カタールの断交問題で、近隣諸国の金融機関は同国との新規ビジネスを回避している。銀行筋が明らかにした。

 同案件はドーハの投資銀行Qインベストが主幹事で、今年に入りカタールのほかアラブ首長国連邦(UAE)など近隣諸国の金融機関を対象に募集した。銀行筋によると、規模は恐らく、既存のローンを上回る約12億ドルになったという。

 しかし、サウジアラビアやUAEなど中東4カ国は6月、テロ支援を理由にカタールと断交。銀行筋は、同案件は断交で棚上げになっていると述べた。

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トルコ、クーデター未遂1年で式典=大統領「忘れない」−反対派への強硬姿勢崩さず

 【イスタンブール時事】トルコで15日夜から16日未明(日本時間16日未明から朝)にかけて、昨年7月のクーデター未遂事件から1年を機に式典が行われた。最大都市イスタンブールでは、反乱勢力が封鎖したボスポラス海峡の橋に数十万人がトルコ国旗を持って集結。エルドアン大統領は演説で「(事件を)忘れないし、忘れさせない」と誓い、クーデターを阻止した国民をたたえた。

 事件では、反乱勢力がイスタンブールの国際空港やボスポラス橋を一時占拠し、首都アンカラの国会議事堂を空爆。抵抗した市民ら約250人が犠牲になった。30人以上の死者が出たボスポラス橋は事件後、「7月15日殉教者の橋」に改称された。

 政府は在米のイスラム指導者ギュレン師が事件の首謀者だと断じ、非常事態宣言下で同師の関係者をはじめとする反対派を大量粛清。こうした強権姿勢に国内外で懸念や反発が強まっている。

 しかし、大統領は治安対策強化のための死刑制度復活について、国会が承認すれば署名する方針を改めて表明。また、キューバ・グアンタナモ米軍基地内の捕虜収容所でテロ容疑の被疑者たちが着せられていたオレンジ色の囚人服を念頭に、「(事件の被告の)出廷時には、グアンタナモのような服を着させるべきだとユルドゥルム首相に話した」と明らかにした。

 大統領はその後、アンカラに移動し、国会議事堂が空爆されたのと同じ時間の16日未明に演説を行った。

 イスタンブールの式典に参加した機械技師のイルファン・デミルさん(38)は「二度とクーデターを起こさせないという決意と、大統領への支持を示したかった」と強調。クーデターを阻止しようとした隣人の女性がボスポラス橋で犠牲になったという無職のネルミン・ジャンさん(55)は「彼女のような犠牲者がいなければ、わたしたちは今こうやって平和に暮らすことはできなかった」と話した。

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アフガンのIS指導者殺害=1年で3人目「大きな打撃」−米軍

 【ワシントン時事】米国防総省のホワイト報道官は14日、アフガニスタン東部クナール州で、同国における過激派組織「イスラム国」(IS)のトップであるアブ・サイード指導者を殺害したと発表した。昨年7月以降、駐留米軍がアフガンのISトップを殺害したのは3人目。

 報道官の声明によると、駐留米軍は11日、パキスタンと国境を接するクナール州のIS拠点を攻撃。サイード容疑者のほかにも戦闘員数人を殺害した。

 ISは「建国」の象徴とされたイラク北部モスルを失い、「首都」と位置付けるシリア北部ラッカでも、米軍の支援を受ける民兵組織「シリア民主軍」(SDF)の猛攻で追い詰められている。 報道官は「アフガンでの勢力拡大を図るISにとって大きな打撃だ」と語った。

 駐留米軍とアフガン治安部隊は今年3月、東部ナンガルハル州でIS掃討作戦を開始。4月には同州のIS拠点に大規模爆風爆弾(MOAB)を投下した。

 一方、ISの最高指導者バグダディ容疑者の死亡情報について、マティス国防長官は「確認することも否定することもできない」と述べた。

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《Japan/World Today》

中国、6.9%成長維持=景気対策が支え−4〜6月

 【北京時事】中国国家統計局が17日発表した4〜6月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比6.9%増となり、前期と同じ伸び率を保った。秋の共産党大会に向けた強力な景気対策に支えられた。

 2017年の年間成長目標は「6.5%前後」。下半期は減速する見込みだが、目標達成は確実視される。交通網整備などの公共投資が景気下支えの柱となっている。

 習近平指導部は20年までにGDPを10年比で倍増させる計画。指導部の2期目がスタートする党大会を控え、習氏の求心力低下を招く景気悪化は避ける必要があり、てこ入れを強めている。

 一方、金融緩和であふれ出した資金で住宅市場が過熱。 バブル崩壊による混乱を恐れる当局は、住宅購入規制の強化に乗り出した。不動産開発向け投資が鈍り、成長率が押し下げられる公算が大きい。

 統計局によると、6月は鉱工業生産が前年同月比7.6%増と、5月の6.5%増から加速。個人消費を反映する小売売上高も11.0%増(5月は10.7%増)と好調だった。幅広い投資動向をカバーする1〜6月の都市部固定資産投資は前年同期比8.6%増と、1〜5月と同じ伸びを確保した。

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6月の中国鉄鋼生産、過去最高=5.7%増の7323万トン−国家統計局

 【北京ロイターES=時事】中国国家統計局が17日発表した6月の鉄鋼生産量は、前年比5.7%増の7323万トンとなり、過去最高となった。これまでの最高は4月の7278万トンだった。鉄鋼価格の急上昇を受けてメーカーが生産を増やした。

 今年1〜6月期の生産量は、前年同期比4.6%増の4億1975万トンとなった。

 世界最大の鉄鋼生産国である中国は、国際市場を安い鉄鋼製品であふれさせているとして、米国と通商摩擦を抱えている。

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重慶市前トップを拘束か=中国党大会人事に影響も−香港紙

 【香港時事】香港各紙は16日、消息筋の話として、中国重慶市トップの市共産党委員会書記を外れた孫政才氏(53)について、重大な規律違反の疑いで拘束され、党中央規律検査委員会の調査を受けていると報じた。49歳で党政治局員となり、今年秋の党大会では最高指導部の政治局常務委員への昇格が有力視されていた孫氏の事実上の解任は、習近平国家主席や李克強首相の後継人事にも影響を及ぼしそうだ。

 国営新華社通信は15日、孫氏を同市書記に再任しないと報道。新たな担務への起用を示唆する「別途任用」の表記もなく、孫氏の身の上に異変が起きたとの観測が出ていた。

 14、15両日に北京で開かれた全国金融工作会議の様子を伝える国営中央テレビの映像では、外遊中の2人を除く全政治局員が顔をそろえる中、孫氏だけが欠席。 消息筋によれば、孫氏は会議出席のため北京入りした後に連行されたという。

 調査の理由をめぐっては、孫氏の妻や孫氏が抜てきした沐華平・重慶市副市長との関連性が取り沙汰されている。妻は失脚した令計画・前党中央弁公庁主任の妻と親密で、腐敗に手を染めていたと報じられている。沐氏は国家機密を漏らした疑いで調査を受けているという。失脚した薄煕来・元同市書記時代からの腐敗撲滅の取り組みが不十分だったことを問題視されたとの見方もある。

 孫氏は農業相や吉林省書記を歴任した若手ホープで、胡春華広東省書記(政治局員)とともに、「ポスト習」の有力候補の一人とみられていた。

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劉暁波氏、統制下で火葬・散骨=妻の処遇焦点に−中国

 【北京時事】13日に死去した中国の民主派作家でノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏は15日、遼寧省瀋陽市で火葬され、遺骨は海にまかれた。中国当局は火葬直前の簡素な葬儀を午前6時半(日本時間同7時半)からという早朝に、限られた親族だけを集めて厳しい統制下で実行。直後の散骨は、支援者が集まりかねない墓地への遺骨埋葬を阻止する狙いがあったとみられる。

 国営新華社通信は15日、英文ニュースで、劉氏の火葬と海への散骨が遺族の意思に基づくものだったと強調。香港メディアによると、瀋陽市政府が同日午後開催した記者会見で、劉氏の兄、劉暁光氏も「遺族の希望したことだ。共産党と政府に感謝する」と述べた。 妻の劉霞さんは会見に姿を見せなかった。

 市政府が公表した複数の葬儀の写真では、劉霞さんは劉暁波氏の遺影を胸に抱き、憔悴(しょうすい)しきった様子。ひつぎに横たわった劉暁波氏の前には親族6人が並んでいたが、6人には外部から連絡が取れない状態が続いていた。

 葬儀に参列した「友人」の写真も公表されたが、知られている顔はなかった。そもそも、著名な人権活動家の胡佳氏をはじめ、劉氏の友人は当局によって次々に軟禁状態に置かれており、参列は不可能だった。

 中国当局としては、内外で追悼の動きがこれ以上広がらないよう早期に幕引きを図る意向とみられる。そうした中、焦点は自宅軟禁状態に長年置かれてきた劉霞さんの処遇だ。 「劉霞さんの自宅軟禁を解き、出国を認めるよう中国政府に求める」(ティラーソン米国務長官)といった海外からの要求に、中国政府は「法律に基づいて問題を処理する」(外務省報道官)と明言を避けている。

 劉暁波氏への関心が高いうちに、劉霞さんが海外で発言すれば、中国への批判がさらに高まることも予想され、中国政府は国際世論を見極めながら慎重に判断するとみられる。

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18年度成長率1.4%=個人消費が回復−内閣府予想

 内閣府は14日、2018年度の国内総生産(GDP)成長率について、物価変動の影響を除いた実質で前年度比1.4%になるとの試算を経済財政諮問会議に提出した。公共投資の減少により17年度予想の1.5%より微減となるが、所得環境の改善を背景に個人消費などが緩やかな回復を続けると想定。民間機関の予想の平均値に比べ強めとなった。

 日本経済研究センターがまとめた民間エコノミストによる実質GDPの予測の平均値は、18年度が1.1%、17年度が1.4%。調査機関によってばらつきがあり、内閣府担当者は「強気の見方と同程度だ」と説明した。

 生活実感に近い名目成長率は17年度、18年度ともに2.5%を予想した。

 消費者物価(生鮮食品含む総合)の上昇率は、17年度が1.1%、18年度が1.3%とし、日銀が掲げる2%の目標を下回る水準が続くと見込んだ。

◇内閣府試算の経済見通し

                  2017年度     18年度

実質GDP            1.5(1.5)    1.4

個人消費             0.9(0.8)    1.1

住宅投資             0.8(0.1)    1.3

設備投資             3.6(3.4)    3.6

輸出               4.6(3.2)     −

輸入               3.5(2.6)     −

名目GDP            2.5(2.5)    2.5

完全失業率            2.8(2.9)    2.7

消費者物価(生鮮食品含む総合)  1.1(1.1)    1.3

(注)完全失業率を除き前年度比伸び率%。 カッコ内は従来見通し。−は非公表

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石油・天然ガスの自主開発比率、0.2%上昇の27.4%=16年度・資源エネルギー庁

 資源エネルギー庁は14日、2016年度の日本企業による石油・天然ガスの自主開発比率が前年度比0.2%上昇の27.4%になったと発表した。自主開発比率の定義を石油と天然ガスの合算に改めた09年度以降では過去最高。

 エネ庁は、ロシア、アブダビなどで日本企業が権益を持つ油田とガス田の一部で増産があった一方、ピークを過ぎて生産量が減少する油田、ガス田もあり、伸びがほぼ相殺されたと分析している。

 自主開発比率は、石油と天然ガスの輸入量と国内生産量の合計に占める日本企業が権益を持つ石油・天然ガスの取引量の割合。政府は30年にこの比率40%以上に引き上げる目標を掲げている。

 アブダビ沖の海上油田の産油量は、日本の自主開発原油の約4割を占め、うち6割以上が18年3月に権益期限が切れる。政府が権益を更新・確保できるかどうかで、自主開発比率が変動しそうだ。

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AI、提携で事業拡大へ=15日に上場から1年−LINE

 スマートフォンの無料対話アプリを手掛けるLINEが、日本と米国で同時に株式を上場してから15日で1年を迎えた。日本国内の個人利用者数は3月末で約6800万人に上るが、伸びは鈍化している。同社は人工知能(AI)を活用したスピーカーを国内市場に投入するほか、異業種企業との提携も強化する。収益基盤を拡大し、引き続き投資家の信用も確保しようと躍起になっている。

 LINEは14日、今月下旬から発送するAIスピーカー「WAVE」(ウェーブ)の予約販売を始めた。スピーカーに話し掛けると、インターネット上のAIが作動し、好みの音楽を再生してくれる。価格は音楽再生を中心とする一部機能に特化した先行版が1万円。 将来はスマホに届いたメッセージを読み上げたり、返信したりするサービスも開始する予定だ。

 LINEは、新事業をめぐりトヨタ自動車やファミリーマートなどとそれぞれ組むなど、異業種との提携も積極化している。ネットと常時接続する「コネクテッドカー(つながる車)」に関するトヨタの開発では、LINEのAI技術を活用。車内でスマホとつないだ車載マイクに話し掛けると、音楽再生サービスなどが利用できるようになるという。

 LINEの2016年12月期の連結営業利益は前期比10倍の198億円に拡大したが、足元の株価は伸び悩んでいる。投資家の高い期待に応えるには一段の業績向上が必要だ。人手不足を背景に、ものづくりを担う幅広い業種でIT技術者の争奪戦が行われており、同社が事業拡大を支える人材を集めるのも容易ではない。

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ANA、宇宙ごみ除去ベンチャーに出資=将来の有人宇宙飛行見据え

 ANAホールディングスは14日、人工衛星の破片など宇宙に漂うごみ(デブリ)を除去するサービスを開発しているシンガポールのアストロスケール社に出資したと発表した。ANAは将来の有人宇宙飛行への参入も見据え、成長分野として期待する宇宙関連事業を強化する。

 東京都内で会見したANAの長峯豊之副社長は「(宇宙での)安定運行の一番のリスクは宇宙のごみ」と指摘。宇宙事業の障害となるデブリ問題の解決に取り組む。出資額は300万ドル(約3億3600万円)

 デブリは宇宙船に衝突し、故障の原因となるなど除去は喫緊の課題となっている。アストロ社では2018年初旬にデブリの数や分布状況を把握する計測衛星「IDEA OSG 1」、19年前半にはデブリ除去衛星「ELSAーd」を打ち上げる計画。 アストロ社は13年に設立。政府系ファンドの産業革新機構などが出資している。

 今回はANAに加え、アストロ社の衛星開発に協力している切削工具大手のオーエスジーなど6社で計2500万ドル(約28億円)を出資した。

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韓SK、議決権断念=半導体売却へ前進−東芝

 東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の売却をめぐり、優先交渉先の「日米韓連合」の一角である韓国半導体大手のSKハイニックスが、これまで主張してきた議決権の取得を断念し、融資での参画に応じる意向を関係者に伝えていたことが15日、分かった。連合内の調整を難しくしていた最大の障害が解消に向かい、東芝再建のカギを握る子会社売却の実現に一歩近づきそうだ。

 東芝と半導体事業で提携する米ウエスタンデジタル(WD)が、子会社売却の差し止めを求めた米国の訴訟でも、カリフォルニア州の上級裁判所が「契約は可能」との判断を提示。連合内の調整が進めば、WDとの今後の交渉にも有利に働くとみられる。

 東芝は6月21日、政府系ファンドの産業革新機構を中核とする日米韓連合に子会社売却の優先交渉権を与えたが、連合の一角である米投資ファンドのベインキャピタルに資金拠出するSKハイニックスが議決権を要求。 対立が生じていた。

 東芝は今年度中に子会社売却を終えなければ2期連続の債務超過となり、上場廃止が確定する。東芝メモリと同業のSKが議決権に絡めば独占禁止法の審査が長引き、上場維持に必要な子会社の年度内売却が間に合わなくなる恐れがあった。

 売却契約の締結は、SKの問題に加えてWDと東芝の対立が影を落とし、当初の予定から大幅に遅延。連合内には訴訟問題の解決を図るため、WDの取り込みを模索する動きも出ていた。東芝はSKの議決権断念を受け、改めて7月中の契約締結を目指し、作業を急ぐ。

 半導体事業の売却をめぐっては、少しでも多くの資金を得たい東芝と、同事業全体を手中に収めたいWDが激しく対立。 東芝が東京地裁、WDが米カリフォルニア州の上級裁判所と国際仲裁裁判所にそれぞれ提訴する泥沼の争いに発展している。

 ただ、東芝とWDは半導体事業で合弁関係にあり、今後も生産を続けるには「けんかしても別れられない」(関係者)間柄。訴訟合戦も、和解に向けて自身に有利な立場を確保するのが狙いとみられ、8月以降に国際仲裁裁判所での手続きが進む中で妥協点を探る可能性が高い。

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米上級裁、売却差し止め判断見送り=東芝の半導体、28日に再審問

 【サンフランシスコ時事】東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の売却をめぐり、提携相手の米ウエスタンデジタル(WD)が差し止めを求めた訴訟の初審問が14日(日本時間15日朝)、米カリフォルニア州の上級裁判所で開かれた。担当判事は、売却契約が締結されていない現段階での差し止め判断を見送り、売却が完了しそうな場合は2週間前に東芝がWDに通知することを提案。今月28日の審問で詳細を検討することになった。

 東芝は、次回審問まで売却を完了しないことに同意した。差し止めの仮処分は当面回避した形だが、政府系ファンドの産業革新機構や韓国半導体大手SKハイニックス、米投資ファンドなどで構成する「日米韓連合」への売却手続きが進めば、東芝から通知を受けたWDが再度差し止めを要求する可能性がある。

 東芝は「提案は事業売却の契約締結を妨げるものではないため、交渉を継続し、早期合意を目指す」とコメントした。

 売却を阻止する手段が残ったWDのミリガン最高経営責任者(CEO)は声明で「(判事の提案は)WDの勝利だ」と強調した。WDは、この訴訟とは別に国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てており、売却差し止めをめぐる最終的な判断は仲裁裁に委ねられる。

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「セダン離れ」歯止めなるか=トヨタとホンダが新型車−米

 【ニューヨーク時事】消費者の「セダン離れ」が顕著な米国で、トヨタ自動車とホンダが主力セダンの全面刷新モデルを相次ぎ発売する。販売減に歯止めがかからない中、セダン市場を牙城とする2社がそろって新型車を投入し、てこ入れを図る。

 トヨタは今夏、主力の中型セダン「カムリ」の新型モデルを米国で発売する。全面刷新は約6年ぶりで、全ての部品をゼロベースで見直す力の入れようだ。競合するホンダも、10代目となる「アコード」を年内に投入する。スポーティーかつ重厚感のあるデザインで、「既存モデルの延長線上でない、新しいアコード」を目指した。

 ガソリン安や低金利を背景に、米国ではスポーツ用多目的車(SUV)など大型車への需要回帰が続く。 2012年には5割だった大型車の市場シェアは、足元では6割超に拡大した。他方、燃費性能の良さが売りのセダンは苦戦し、2桁の販売減が定着している。

 トヨタの米子会社幹部は「新型のカムリとアコードがセダン市場に活力を取り戻してくれるだろう」と話しており、底が見えない中、中型セダンでシェア首位のカムリと2位のアコードに寄せる期待は大きい。

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米財政赤字、11兆円拡大=トランプ政権が見通し修正

 【ワシントン時事】トランプ米政権の行政管理予算局(OMB)は14日、最新の財政収支見通しを議会に提出し、2017年度(16年10月〜17年9月)の赤字幅を、予算教書を公表した5月時点から990億ドル(約11兆1000億円)増額修正した。政権は10年間で財政赤字の解消を掲げているが、試算が楽観的との見方が改めて強まりそうだ。

 17年度の財政赤字は5月時点の想定と比べ、16.4%増の7020億ドル、18年度は33.9%増の5890億ドルと、見通しが大幅に悪化した。マルバニー長官は書簡で「最近の税収状況に基づき、歳入見通しを引き下げたため」と説明した。税制改革による経済成長や医療保険制度改革(オバマケア)の見直しなど、政権が想定する収支改善効果は考慮していない。

 トランプ政権は予算教書で、高い成長率を前提として10年後の27年度に財政黒字へと転換する見通しを示した。しかし、議会の中立機関は80兆円を超える赤字を見込むなど、懐疑的な見方が多い。

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米、中国に不均衡是正要求=19日に経済対話

 【ワシントン時事】米中両政府は19日、包括経済対話の第1回公式会合をワシントンで開く。支持率低迷に悩むトランプ米政権は、最大の貿易赤字相手国の中国に不均衡是正を迫り、成果をアピールしたい考え。北朝鮮の核・ミサイル問題への対応を中国に促すため、経済面で圧力をかける構えも示している。

 「中国との貿易は互恵的ではない。是正すべきだ」。トランプ大統領は12日、記者団に訴え、中国を含む鉄鋼輸出国に高関税と輸入割り当てを検討すると表明した。一方で、北朝鮮対策で中国の一層の対応が必要だとして、貿易協議をてこに働き掛けると語った。

 トランプ氏の持論に沿って、ムニューシン財務長官やロス商務長官は経済対話で中国に是正を突き付ける見通し。 一方、中国は、鉄鋼輸入制裁などの保護主義政策をけん制する公算が大きく、両国の摩擦が表面化する可能性がある。

 米中は4月の首脳会談で経済対話開催に合意。5月には、米国産牛肉の輸入再開など、不均衡是正に向けた「100日計画」の具体策を発表し、友好関係を演出した。

 しかし、牛肉輸入再開は昨年決定済みの方針。100日計画に盛り込まれた米金融機関の中国での業務容認なども譲歩を引き出せたとはいえない内容だ。

 北朝鮮問題が緊迫する中、トランプ氏は対北朝鮮貿易を続ける中国に不満を募らせ、中国批判を再開。経済対話には逆風が吹いている。米中の摩擦が深刻になれば、この2カ国が輸出入額の3分の1を占める日本も影響を免れない。

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トランプ米大統領、ロシア疑惑対応で特別顧問任命

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は15日、ホワイトハウスの特別顧問として、元連邦検事の弁護士タイ・カッブ氏を任命すると発表した。米メディアによれば、カッブ氏は、ロシアが米大統領選介入でトランプ陣営と共謀したという疑惑への対応に当たる。

 トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏が昨年の大統領選中にロシア人弁護士と面会した事実が最近明らかになり、共謀疑惑は深まっている。このため、政権内の対策チームを強化する狙いがあるとみられる。

 大統領はロシア疑惑に対応する代理人として、カソウィッツ弁護士を雇っているが、ジュニア氏の件で不満を募らせているとも伝えられていた。

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《マーケット情報》

東京外為(17日)=休場

17日の東京市場は祝日(海の日)のため休場です。

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〔ロンドン外為〕円、112円台後半(14日)

 【ロンドン時事】週末14日のロンドン外国為替市場では、米経済指標が予想を下振れしたことを受けてドル売り優勢となった。円相場は1ドル=112円台前半に上伸。その後同後半に押し戻され、午後4時現在は112円55〜65銭と、前日同時刻(113円35〜45銭)比80銭の円高・ドル安で取引された。

 午前の円は新規材料難の中を113円10〜30銭台でこう着状態となった。しかし、午後に入って発表された米国の消費者物価と小売売上高がさえない内容に終わると、米長期金利が急低下。ドルが売られ、円は約2週間ぶり円高水準の112円26銭まで値を上げた。その後は米鉱工業生産指数が予想を上回ったことなどを手掛かりに、ドル売りがやや巻き戻された。

 英CMCマーケッツのアナリスト、デービッド・マッデン氏は「失望を誘う米指標がドルを押し下げた。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先日、緩やかな利上げの可能性を指摘したが、投資家は追加利上げの計画が先送りされたように感じている」と指摘した。

 ユーロはドル売りを受け、1ユーロ=1.1468ドルまで上昇した。午後4時現在は1.1440〜1450ドル(1.1400〜1410ドル)。ただ、対円では同128円85〜95銭(129円30〜40銭)と売られた。

 ポンドは1ポンド=1.3080〜3090ドル(1.2930〜2940ドル)と、昨年9月以来約10カ月ぶりのポンド高水準。 欧州連合(EU)離脱決定に伴う大幅な物価上昇を受け、英イングランド銀行(中央銀行)内で利上げの議論が活発化していることも、ポンドの地合い改善を促している。スイスフランは1ドル=0.9645〜9655フラン(0.9670〜9680フラン)。

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〔ロンドン株式〕続落(14日)

 【ロンドン時事】週末14日のロンドン株式市場の株価は、英通貨ポンド相場の上昇を嫌気して続落し、FT100種平均株価指数は前日比35.05ポイント(0.47%)安の7378.39で終了した。値下がり銘柄は約7割に達した。ただ、資源株は好調だった。

 弱い米経済指標を嫌気してドルが売られ、ポンドが1ポンド=1.3ドル台に上昇。FT指数はこれを眺めて急速に売りが加速した。

 英CMCマーケッツのアナリスト、デービッド・マッデン氏は「FT指数は朝方、利益確定売りが出てジリ安で推移していたが、その後はポンド高に一段安となった。米ミシガン大学が発表した消費者景況感指数も、地合いの悪化につながった」と指摘した。

 個別銘柄では、英住宅大手バラット・デベロップメンツが2.50%安。英郵便会社ロイヤル・メールは2.43%安、英食品・小売大手アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズは2.06%安、英娯楽大手マーリン・エンターテイメンツは2.0%安。

 一方、鉱業大手アングロ・アメリカンは2.10%高、英ソフトウエア会社マイクロフォーカスは1.95%高、産金大手フレスニーヨは1.58%高、産金大手ランドゴールド・リソーシズは1.33%高と買われた。

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〔フランクフルト株式〕ほぼ横ばい(14日)

 【フランクフルト時事】14日のフランクフルト株式市場の株価は、ほぼ横ばいで終了した。ドイツ株式主要30銘柄指数(DAX)は前日終値比9.61ポイント(0.08%)安の1万2631.72で引けた。

 コメルツバンクが1.20%安、鉄鋼大手ティッセンクルップが0.97%安。

 一方、フォルクスワーゲン(VW)が1.46%高、化学大手BASFが1.23%高だった。

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〔ロンドン金〕反発(14日)

 【ロンドン時事】週末14日のロンドン自由金市場は、さえない米経済指標を嫌気したドル売りを好感して反発し、金塊相場は前日終値比9.59ドル高の1オンス=1227.665ドルで引けた。

 英CMCマーケッツのアナリスト、デービッド・マッデン氏は「金塊は米消費者物価と小売売上高を材料に急伸した。統計を受けて、年内の米追加利上げが怪しくなったからだ。インフレと小売売り上げの低迷は、米国の需要減速を示唆している」と指摘した。

 この日は1218.25ドルで寄り付いた。午前の値決めは1218.95ドル、午後は1230.30ドル。

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ロンドン原油(14日)

ブレント先物 9月物 48.91 (前営業日比 +0.49)

(注)当日終値、単位=1バレル当たり/ドル

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LME非鉄相場(14日)

先物 銅:5,880.5 アルミ:1,921.0 亜鉛:2,772.0 ニッケル:9,420.0

現物 銅:5,858.0 アルミ:1,904.0 亜鉛:2,769.0 ニッケル:9,380.0

(注)当日午前の値決め、先物は3カ月もの、単位=1トン当たり/ドル

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〔ロンドン海運市況〕バルチック・ドライは+12の900で終了(14日)

  ロンドン海運市況は以下の通り。
      銘  柄                                      指  数              前営業日比
バルチック・ドライ指数(BDI)                  900                  +12
パナマックス指数(BPI)                      1173                  +32
スープラマックス指数(BSI)                    769                  +11
ケープサイズ指数(BCI)                        933                    +5
                                                        (ロイターES時事)

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〔ユーロ圏金融・債券市況〕利回り低下=米年内利上げに疑問(14日)

 【ロンドン・ロイターES=時事】週末14日のユーロ圏金融・債券市場では国債利回りが低下した。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が利上げに関して慎重な姿勢を示していることに加え、米国のインフレが緩慢になっていることが確認されたことが背景。

 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は13日、FRBの目標である2%に向かっていることを示すさらなる兆候を見極めたいとし、利上げには忍耐が必要との考えを表明。この前日にはイエレンFRB議長が下院金融サービス委員会で行った証言で緩やかな利上げが正当化されるとの見解を示している。

 みずほのユーロ圏金利戦略部門責任者、ピーター・チャットウエル氏は「FRB当局者の発言を受け、年内は利上げはないとの確信を深めた」とし、「こうしたことは世界的な過度な引き締めに対するリスクへの懸念が出ている市場にとり安心材料となる」と述べた。

 独10年債利回りは一時0.49%と4ベーシスポイント(bp)低下したが、その後は下げ幅を縮小し、終盤の取引では0.52%近辺となっている。ただ今週に入ってからつけた1年半ぶりの高水準となる0.583%からはなお低い水準にある。他のユーロ圏国債利回りは1〜3bp低下。

 欧州中央銀行(ECB)の政策に関してロイターはこの日、複数の関係筋の話として、ECBは将来的に見通しが悪化した場合に備え金融政策の柔軟性を確保したいため、量的緩和を終了する時期を明言することに消極的な姿勢を示していると報じている。

 この日に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前月比横ばい。 変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.1%上昇だった。6月の小売売上高も前月比0.2%減と2カ月連続でマイナスとなるなど低調。年内の追加利上げに疑問が出てきたことで、米10年債利回りは下げ幅を拡大している。

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《人事・訃報》

外務省人事(17日)

 米国公使(中国公使)実生泰介

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マリアム・ミルザハニ氏死去=米スタンフォード大教授・数学

 マリアム・ミルザハニ氏(米スタンフォード大教授・数学)スタンフォード大によると15日、がんのため死去、40歳。数学で最も名誉あるフィールズ賞を2014年に女性で初めて受賞した。イランの首都テヘランに生まれ、高校時代に国際数学オリンピックで金メダル受賞。米ハーバード大大学院で博士号を取得した。

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ジョージ・A・ロメロ氏死去=ゾンビ映画の父

 ジョージ・A・ロメロ氏(ゾンビ映画の父と呼ばれた米映画監督)16日死去、77歳。関係者が声明で明らかにした。肺がんを患っていたという。

 40年にニューヨークでキューバ人の父とリトアニア系米国人の母の間に生まれる。68年に約10万ドルの予算で制作し、黒人を主人公に据えたホラー映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」でゾンビ映画の世界を開拓。興行的にも成功し、99年には「文化的、歴史的、美的にも重要」な映画作品として米議会図書館に登録された。ほかにも、「ゾンビ」(78年)、「死霊のえじき」(85年)など、ハリウッドでゾンビ作品の金字塔として扱われている作品を残した。

 ペンシルベニア州ピッツバーグのカーネギーメロン大で学んだ経験から、映画作品はすべてピッツバーグかその近郊で撮影された。(ロサンゼルスAFP時事)。

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米俳優のマーティン・ランドー氏死去=「スパイ大作戦」出演

 マーティン・ランドー氏(米俳優)米メディアによると、15日、合併症のためロサンゼルスの病院で死去、89歳。

 ニューヨーク出身。風刺画家から演劇に転身し、ヒチコック監督の「北北西に進路を取れ」(59年)に出演。66〜69年に日本でも放送されたテレビドラマシリーズ「スパイ大作戦」の変装名人ローラン・ハンド役で人気を博した。「エド・ウッド」(94年)で落ちぶれた俳優ベラ・ルゴシ役を演じ、アカデミー賞助演男優賞を受賞した。 (ロサンゼルス時事)

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《スポーツ》

フェデラー、単独最多8度目の優勝=チリッチ破り四大大会19勝目−ウィンブルドン

 【ウィンブルドン(英国)時事】テニスのウィンブルドン選手権最終日は16日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで男子シングルス決勝が行われ、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を6−3、6−1、6−4で下し、5年ぶり8度目の優勝を果たした。優勝賞金は220万ポンド(約3億2400万円)。

 優勝8度はケン・ローズウォール(オーストラリア)、ピート・サンプラス(米国)を抜き男子の単独最多。35歳での優勝は、1968年のオープン化以降の大会最年長記録となった。四大大会は今年1月の全豪オープン以来通算19勝目で、自身が持つ男子歴代最多を更新した。

 チリッチは2014年全米オープン以来となる四大大会2勝目を逃した。

 ◇フェデラーの略歴

 ロジャー・フェデラー(スイス)8歳でテニスを始め、98年にプロ転向。03年ウィンブルドンで四大大会初制覇。09年に全仏を制し、生涯グランドスラムを達成。04年2月から08年8月まで237週にわたる世界ランキング1位は最長連続在位記録。「芝の王者」の異名を持つ。185センチ、85キロ。スイス・バーゼル出身。35歳。

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全盛期思わせる強さ=感涙のフェデラー−ウィンブルドンテニス

 よくコントロールされた第1サーブをセンターに打ち抜き、1時間40分余りで決着をつけた。フェデラーは一瞬、感極まった表情で天を仰ぐ。周囲に目をやり、関係者席にいた妻と子供たちに気づいたのか、突然感情があふれ出し、人目もはばからず泣いた。

 決勝で1度もサービスブレークを許さず、7試合すべてで1セットも落とさず頂点に立った。「信じられない。出来過ぎだ」と実感を込めた。

 勝負どころは第1セットだった。第4ゲームでダブルフォールトなどのミスが続き、先にブレークポイントを握られる。しかし、安定感のある第2サーブで相手のリターンミスを誘い、ピンチをしのいだ。続く第5ゲーム。 サーブに苦しむ相手を逃さず、先にブレーク。主導権を握ると、最後まで流れを手放さなかった。

 昨季は左膝や背中のけがに苦しみ、全仏、全米オープンを欠場。世界ランキングは一時17位まで落ちた。それでも焦らず復帰を目指し、今年1月の全豪オープンで5年ぶりの四大大会制覇。衰えを知らない35歳が全盛期を思わせる強さを見せつけ、聖地で男子の最多優勝記録を更新した。「素晴らしい気分だよ」。誇らしげな表情で、黄金色に輝くトロフィーを高々と掲げた。(ウィンブルドン時事)

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チリッチ、けがに泣く=ウィンブルドンテニス

 チリッチは第2セット第1ゲームから3ゲームを連取され、ベンチに戻るとタオルをかぶり、試合中にもかかわらず涙を見せた。このセット終了後には、痛めた左足の治療を受けた。昨年は準々決勝でフェデラーをあと一歩まで追い詰めたが、不完全な状態では全く歯が立たなかった。

 2014年全米オープン決勝で錦織を破って以来の四大大会決勝。「ここまでは素晴らしい道のりだった。またこの場所に帰ってきたい」。涙で声を詰まらせながら、28歳が雪辱を誓った。(ウィンブルドン時事)

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ムグルサが初優勝=V・ウィリアムズ破る−ウィンブルドンテニス

 【ウィンブルドン(英国)時事】テニスのウィンブルドン選手権第12日は15日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで女子シングルス決勝が行われ、第14シードで23歳のガルビニェ・ムグルサ(スペイン)が第10シードのビーナス・ウィリアムズ(米国)を7−5、6−0で破り、初優勝した。優勝賞金は220万ポンド(約3億2400万円)。

 ムグルサは昨年の全仏オープン以来となる四大大会2勝目で、ツアー通算4勝目を挙げた。この種目をスペイン女子が制するのは1994年のコンチタ・マルティネス以来23年ぶり2人目。37歳のV・ウィリアムズは、9年ぶりの優勝を逃した。

◇ムグルサの略歴

 ガルビニェ・ムグルサ(スペイン)3歳でテニスを始め、11年にプロ転向。 14年にホバート国際でツアー初優勝。15年ウィンブルドン決勝でセリーナ・ウィリアムズに敗れたが、16年全仏決勝で雪辱し四大大会を初めて制した。長身を生かしたサーブや力強いストロークが武器。S・ウィリアムズに憧れる。183センチ、73キロ。ベネズエラ出身。23歳。

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ムグルサ、芝の新女王=2年前の借り、姉に返す−ウィンブルドンテニス

 3度目のマッチポイント。自身が要求した「チャレンジ」でビーナスのバックハンドがアウトに覆ると、ムグルサは両手で顔を覆い、感極まった。試合前は苦戦が予想された23歳が、百戦錬磨の37歳を圧倒。「ビーナスを見て育ったし、緊張した。でも、落ち着いてできた」と喜びを語った。

 第1セットの4−5から、圧巻の9ゲーム連取。強い精神力が勝利につながった。ムグルサは第1セット第6ゲームで先にブレークポイントを握られたが、サービスエースでしのぐ。第11ゲームでは長いラリーを耐えてミスを誘い、相手のサービスをブレーク。集中力が切れた相手に攻撃の手を緩めなかった。

 ちょうど2年前の同じセンターコート。 四大大会で初めて進んだ決勝で、ビーナスの妹セリーナにストレートで敗れた。しかし昨年、全仏オープンでの四大大会初制覇を成し遂げ、「2年前の自分とは違うことを証明したい」と臨んだ舞台で成長した姿を世界に示した。

 「セリーナはあの決勝後、『いつかあなたもここで勝てる』と言ってくれた。その通りになった」。新たな「芝の女王」が、誇らしげに胸を張った。(ウィンブルドン時事)

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ビーナス、大崩れ=ウィンブルドンテニス

 ビーナスがまさかの大崩れ。序盤は押し気味に進めたが、第1セット終盤にラリーで押されてセットを落とし、その後はミスを連発してストレート負け。「全力は尽くした」と消え入りそうな声で答えた。

 37歳での四大大会制覇となれば、妹のセリーナが持つ35歳を抜いてオープン化以降で最年長記録だった。元世界ランキング1位は「また次の機会があるはず」。今年1月の全豪オープンに続く決勝進出。大ベテランは今後も存在感を示していくつもりだ。(ウィンブルドン時事)

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上地、涙の4連覇=ウィンブルドンテニス車いす

 長いラリーの末、最後は上地がフォアをセンターに打ち抜いた。ホワイリーと抱き合って涙を浮かべ、「ジョーダンに感謝したい」。親友と二人で優勝カップを高々と掲げた。

 互いに1セットずつを取り合って迎えた最終セット。第1ゲームのサービスゲームがカギになった。0−40と追い込まれたが、上地はコート脇のシートに突っ込みながらも拾って粘り、4度のブレークポイントをしのいだ。第2セット終盤からの流れを切らさず、6ゲームを一気に奪った。

 車いすを新調し、気持ちを新たに臨んだ。シングルスは準決勝で敗れたが、「できることを最後までやりたい」と臨んだダブルスで、その悔しさを晴らした。(ウィンブルドン時事)

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国枝、上地が準決勝敗退=ウィンブルドンテニス車いす

 【ウィンブルドン(英国)時事】テニスのウィンブルドン選手権車いす部門は14日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス準決勝で、主催者推薦出場の国枝慎吾(ユニクロ)はステファン・オルソン(スウェーデン)に4−6、2−6で敗れた。

 女子シングルス準決勝では、第2シードの上地結衣(エイベックス)がザビーネ・エラーブロック(ドイツ)に6−7、6−1、6−7で競り負けた。

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本田がパチューカへ=メキシコの名門クラブ−サッカー日本代表

 サッカー日本代表のFW本田圭佑(31)がメキシコ1部リーグのパチューカに移籍することが決まったと14日、同クラブが発表した。本田は契約満了に伴い、2016〜17年シーズン限りでイタリア1部リーグの名門ACミランを退団し、去就が注目されていた。

 本田は08年1月、当時J1の名古屋からVVVフェンロ(オランダ)に移籍。CSKAモスクワ(ロシア)を経て、14年1月にACミランへ移籍し、背番号10をつけるなど期待を集めた。16〜17年シーズンはリーグ戦出場8試合と出場機会に恵まれなかった。

 パチューカは1892年に前身が創設され、1901年に発足したメキシコの名門クラブ。 日本人ではかつてFW福田健二氏(現横浜C強化ダイレクター)が在籍したことがある。今年は北中米カリブ海王者として、12月にアラブ首長国連邦で行われるクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場する。

 メキシコ1部リーグは今月23日に開幕する。クラブは公式ツイッターで、本田がスペイン語で「パチューカと契約を結び、うれしく思う。よろしくお願いします」などとあいさつする動画を公開した。

 本田は日本代表でW杯に2大会連続で出場。国際Aマッチ90試合で36得点をマークしている。

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香川、ドルトムントと契約延長=20年6月末まで−独サッカー

 サッカーのドイツ1部リーグのドルトムントは14日、日本代表MF香川真司(28)と2020年6月末までの契約延長に合意したと発表した。現在の契約は18年6月末まで残っていた。

 香川は同日、さいたま市内で会見し、「クラブから素晴らしいオファーをいただき、しっかりと考えた結果、契約を延長させていただいた。ドルトムントの一員として、素晴らしい結果を手に入れられるようにしていきたい」と話した。

 香川は10年にJ1のC大阪からドルトムントに移籍。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)でのプレーを挟み、14年にドルトムントに復帰。通算5シーズンで、リーグ戦127試合に出場し36得点。2度のリーグ制覇などに貢献した。

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乾、4位でメダル逃す=村上、板橋組は6位−世界水泳

 【ブダペスト時事】水泳の世界選手権第2日は15日、ブダペストで行われ、シンクロナイズドスイミングのソロテクニカルルーティン(TR)決勝で、予選3位の乾友紀子(井村シンクロク)は91.7490点の4位となり、メダル獲得はならなかった。スベトラーナ・コレスニチェンコ(ロシア)が95.2036点で優勝し、オナ・カルボネル(スペイン)が2位。アンナ・ボロシナ(ウクライナ)が3位に入った。

 飛び込みは混合シンクロ高飛び込みで、村上和基(JSS白子)板橋美波(JSS宝塚)組が307.74点の6位となった。オープンウオーター男子5キロは平井康翔(SBIホールディングス)が33位、宮本陽輔(自衛隊)は34位に終わった。

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ハミルトン、通算57勝目=英国5勝は歴代最多タイ−F1

 自動車のF1シリーズ第10戦、英国グランプリ(GP)は16日、シルバーストーン・サーキットで決勝が行われ、ポールポジション(PP)から出たルイス・ハミルトン(英国、メルセデス)が逃げ切って今季4勝目、通算57勝目を挙げた。4年連続の英国GP制覇で、同GP5勝はジム・クラーク(英国)、アラン・プロスト(フランス)と並び歴代最多。

 2位はバルテリ・ボッタス(フィンランド)でメルセデス勢がワンツー・フィニッシュ。3位はキミ・ライコネン(フィンランド、フェラーリ)。マクラーレン・ホンダ勢はストフェル・バンドーン(ベルギー)が11位、フェルナンド・アロンソ(スペイン)は後半リタイアした。 (時事)

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《新聞各紙から》

東京各紙朝刊(17日)

【1面トップ】

〔朝日〕老朽橋・トンネル 進む撤去 危険判定の340カ所中73カ所

〔毎日〕ハワイ王国 日米火花 7000点外交青書 東郷、祝砲を拒否

〔読売〕国産初 超音速空対艦ミサイル 来年度導入へ

〔日経〕1日インターン7割増 学生との接触増やす

〔産経〕加計潰しに奔走する獣医師会 加計学園(上)

〔東京〕内閣支持率 最低の35% 共同世論調査

【他の1面独自記事】

◆医学部「地域枠」地元限定に 厚労省方針(読売)

◆中国に対北石油制限要求 政府、4月以降複数回(産経)

◆毎月分配 初の資金流出 上期の投信、金融庁批判で(日経)

【共通ニュース】

◆ポスト習候補拘束 前重慶市トップ

◆祖父母ら3人刺され死亡 26歳容疑者「誰でもよかった」神戸

【日経】

◆ビットコイン2000ドル割れ 1カ月半ぶり(3)

◆米、中国に鉄鋼で圧力も 19日包括対話(4)

◆東ガス 東南アの離島にLNG(5)

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