バンコク版

2022年12月7日 (水)

首相、続投に意欲=「25年まで務める」

 【バンコク時事】タイのプラユット首相は6日、来年前半に予定される総選挙後の続投を目指す考えを表明した。続投の意思を明確に示したのは初めて。

 憲法裁判所は9月、憲法が首相任期を8年と定めていることから、プラユット氏の任期は憲法が施行された2017年から8年後の25年までとの判断を下している。プラユット氏は記者団に「25年まで務め、適切な人物に引き継ぐ」と語った。 

 プラユット氏は14年、陸軍司令官としてクーデターを起こし、軍事政権の暫定首相に就任。19年の民政移管後、親軍政党の支持を得て首相となった。次期総選挙に当たっては内部対立が深まる親軍政党を離れ、新党の首相候補として続投を目指すとみられる。

 次期首相に関する最新の世論調査では、軍と対立するタクシン元首相派の最大野党・タイ貢献党の幹部で、タクシン氏次女のペートンタン氏が支持率21.6%でトップ。プラユット氏は10.1%で3位にとどまる。

27年まで成長率年5%=貢献党が公約

 【バンコク時事】タイ最大野党でタクシン元首相派のタイ貢献党は6日、バンコクで臨時党大会を開き、来年5月までに実施される総選挙を視野に、2023〜27年の国内総生産(GDP)成長率の年5%確保をはじめとする公約を発表した。チョンラナン党首は、「総選挙で地滑り的勝利を収め、下院(定数500)で250議席以上を獲得する」と宣言した。

 公約では、1日当たり最低賃金の600バーツ(約2350円)への引き上げ、大卒者の給与2万5000バーツ以上、貧困撲滅、年3兆バーツの観光収入の確保、外国語教育の強化、洪水・干ばつ対策の強化、鉄道複線化の推進、中国からタイを経てシンガポールに至る高速鉄道の整備などを挙げた。 政治面では完全な民主主義の実現や地方分権を約束した。

 タクシン氏の次女で党幹部のペートンタン氏は、「27年までにこれらをすべて実現できる。指導者を代えるだけでいい」と政権交代を訴えた。

 チョンラナン党首は3人まで指名できる党の首相候補に関し、「適切な時期に3人の名前を発表する」と語った。

 一方、プラユット首相は貢献党が公約に掲げた大卒者の給与について、「どこにそのような予算があるのだろうか。国内にはわれわれが対応する必要がある弱者もいる」と疑問を呈した。

ペットフード輸出、世界3位に=新型コロナ禍で市場成長

 6日付のタイの英字紙バンコク・ポスト(経済4面)によると、新型コロナウイルス流行下で、ペットフードの需要が世界的に高まっている。タイの2021年の輸出額は前年比27%増の654億米ドル(約8兆9500億円)と、世界全体の約9.7%を占め、ドイツ(12.6%)、米国(9.9%)に次ぐ第3の輸出大国となった。

 主な輸出先は米国で全体の30%を占めた。日本(14.7%)、マレーシア(7.1%)、イタリア(6.7%)、オーストラリア(5.9%)が次いだ。商務省貿易政策戦略局のプーンポン局長は、特に家族の一員として犬を飼う消費者向けのペットフードを輸出する好機と強調。先進国と比較して低い人件費や豊富な原材料、強固な食品加工産業によって支えられ、タイは国際競争力を高めていると付け加えた。

 東南・南アジア向けも伸びており、同局長は特にインドとインドネシアが将来の重要市場になると指摘。タイ未来型食品事業者団体のウィシット会長は旺盛な需要に支えられ、今年の輸出額(バーツ建て)が前年から32%増加するとの見方を示した。(時事)

線路で爆発、3人死亡=タイ南部

 【バンコク時事】タイ南部ソンクラー県サダオ郡の線路で6日午前6時24分(日本時間同8時24分)ごろ、爆発物がさく裂し、国鉄によると作業員3人が死亡、4人が負傷した。

 現場では3日、貨物列車が走行中に爆発が起き、脱線する事件があり、作業員らは散乱した貨物の回収作業に当たっていた。3日の爆発では死傷者はいなかった。

国鉄、食堂車を再投入=東北、北、南各線4特急で2年ぶり

 6日付のタイ英字紙バンコク・ポスト(2面)によると、タイ国鉄(SRT)は同日、新型コロナウイルスの感染拡大で廃止していた食堂車を東北線、北線、南線の一部の特急に約2年ぶりに再投入した。

 国鉄広報部長のエカラット氏によると、国鉄は4路線の特急の食堂車運営を民間企業に委託するため、9月27日から10月17日まで入札を実施。関心を示した3社のうち2社が応札し、アドバンスト・マーケティング・サービシズ社が落札した。委託契約は2025年12月5日までの3年間。

 食堂車が利用できるのは、ウタラウィティー号(バンコク―チェンマイ)、タクシナラット号(バンコク―ハジャイ)、イサーンワッタナー号(バンコク―ウボンラチャタニ)、イサーンマンカー号(バンコク―ノンカイ)の4特急。 食事ができるほか、一村一品(OTOP)製品が並べられている。

 エカラット氏によると、国鉄は来月、他の特急列車の食堂車運営の委託入札を開始するという。(時事)

《トップニュース》

《産業》

  • 日本農業、静岡産サツマイモをタイに輸出=清水港から海上輸送
  • エアカナダ、バンクーバー−バンコク線就航=10年ぶりの北米直行便
  • エアアジア系列の航空会社、今後も個別に運営=合併はせず―フェルナンデスCEO・マレーシア
  • エアアジアが定額制プラン販売=世界20万人限定、11日まで―マレーシア
  • 衛星軌道枠の利用権入札、6社が書類購入=来年1月8日実施
  • 農家所得、来年は0.8%減=需要減退で価格低下―カシコン調査
  • ベビー・ギフト、今後5年で年商3億バーツに
  • ACG、ラムイントラ通りに新自動車サービスセンター=11カ所目
  • サバイ・テクノロジー、ロックボックスと提携でロッカー宅配便を開始
  • アパレルMTWがMAI上場=初値がIPOの約2.5倍
  • 透析のKTメディカル、IPO価格3.10バーツに=今月23日にMAI上場

《経済》

  • 政府系専門金融機関、いずれも格付けを維持=コロナ禍でも健全な運営体制確保
  • 〔アジア外為〕大半が下落=堅調な米指標で利上げ減速に不透明感(6日)
  • 〔東南アジア株式〕大半が下落=マニラは大幅高(6日)

《ミャンマー・カンボジア・ラオス》

  • ロシア経済発展相、軍評議会トップと会談―ミャンマー
  • ヤンゴン郊外で爆発=6人負傷―ミャンマー
  • パスポート申請のオンラインシステムが休止=ミャンマー

《コラム・リポート》

  • 【アジア風・バリ島だより】妻はトルコへ単身赴任
  • 【タイ税務スタディ2】第72回 覚えておきたいキャッシュフロー増加策(13) −Deloitte Touche Tohmatsu Jaiyos Advisory Co.,Ltd. 米岡光二郎タックスディレクター

《自動車》

  • N−BOX、3カ月連続首位=2位タント―11月新車販売
  • ベンツ、世界初のEV専門店=日本で「先陣切る」

《ASEAN・インド》

  • ユーラシア経済連合と交渉開始=2年以内のFTA締結目指す―インドネシア
  • 23年は最高5.65%成長=経営者協会予想―インドネシア
  • 食品とホテル業界の展示会で日本ブース設置=ジェトロ・ホーチミン事務所―ベトナム
  • 200億ドルへのベトナム追加投資を表明=フック国家主席との会談で―韓国サムスン幹部
  • 年末の株価指数予測、1560に下方修正=新政権下で良好な条件継続−楽天トレード・マレーシア
  • フィリピン物価、8%上昇=14年ぶり高水準―11月
  • シンガポール3大学、インドの大学と連携強化
  • 日本の全身化粧水、ライブコマースで反響=フラッグシステムがシンガポールで実施
  • アジア太平洋の航空株価、欧米競合より好調=全日空は年初来で2割上昇―シンガポール
  • 原産地証明手続きを簡素化=EPA締結国への輸出―農水省など・日本
  • 住商、バングラデシュ・ダッカ近郊に工業団地開所へ=製造業の一大拠点目指す

《日本・世界》

  • マンション長寿命化へ特例創設=大規模修繕で税優遇―日本政府・与党
  • 電力・ガス会社、負担減見送り=現行の課税方式維持―日本政府・与党
  • 広がるインフレ手当=実質賃金減に対応、ベア前倒しも―日本
  • ウイスキーやワイン値上げ=来年3月以降、最大29.7%―サントリー
  • 27年度以降に本格実施=「防衛増税」先送り―自民の反対論に配慮・政府
  • 中国全土で江沢民氏追悼=習氏、天安門対応を称賛
  • ロシアに2日連続ドローン攻撃=燃料炎上、新たな局面に―ウクライナ

《人事》

  • AOKIHD社長に田村氏=半年で交代、東氏は副社長に

《マーケット情報》

  • アジア主要市場の株価指数(6日、カッコ内は前営業日比)
  • 米国市場サマリー(6日)

《東京各紙朝刊》

  • 東京各紙朝刊(7日)