香港版

2022年12月7日 (水)

香港証取IPO調達額、23年は世界3位に返り咲きか=PwC

 大手会計事務所プライスウオーターハウス・クーパーズ(PwC)は最新リポートで、2023年の香港証券取引所での新規株式公開(IPO)調達額が前年比約2倍の1800億〜2000億香港ドル(以下ドル、3兆1600億〜3兆5100億円)になるとの予測を公表した。通年で100社が上場を果たし、IPO調達総額は世界3位に返り咲くと予想した。

 6日付の香港紙・信報が報じた。リポートによると、香港証取の22年1〜11月のIPO調達額は879億ドルで、69社が上場した。通年では前年比19%減の80社が上場し、調達総額は68%減の1056億ドルとなる見込み。新型コロナウイルス流行の影響が続いたほか、地政学リスクの高まりや世界各国の利上げなどを背景に、IPO活動は減速した。

 11月末時点でのIPO総額首位は上海証券取引所(3682億ドル)。2位が深セン証券取引所(2190億ドル)で、3位は米ナスダック証券取引所(1227億ドル)となっている。

 PwCの香港法人部門の責任者は、香港のIPO市場は12月に入ってから活気を取り戻しつつあり、23年は活況になると予想。11月末時点で132社が香港証取に上場を申請したという。(香港時事)

財政準備金、6814億ドルに減少=想定以上に赤字拡大―香港

 香港政府の蓄えに当たる財政準備金は10月末時点で6814億香港ドル(以下ドル、約12兆円)と、2020年初めの1兆2000億ドルから大幅に減少した。6日付の香港紙・信報が報じた。

 22年度4〜10月の歳出は4676億ドルで、歳入は1719億ドル。期中に発行したグリーンボンド(環境債)による200億ドルの調達を除いた財政赤字は2757億ドルに上る。

 陳茂波財政官は5日、財政状況が想定していた以上に悪化しており、今年度の財政赤字は1000億ドル以上に拡大すると予想。2月の財政予算案で見積もった563億ドルを大幅に上回っている。米ブルームバーグ通信がまとめたエコノミスト12人の見通しは1590億ドルの赤字だった。

 22年度は景気後退局面で税収や土地売却収入が減少する一方、新型コロナウイルス対策としての経済支援などで8073億ドルを拠出する見通し。現在の歳出入の不釣り合いを改善するため、金融市場では香港ドルと米ドルのペッグ制度が廃止されるとの見方も浮上している。

 著名米ヘッジファンドマネジャーのビル・アックマン氏は11月下旬、「ペッグ制が崩れるのは時間の問題だ」と主張。香港政府の財政状況から、市場介入による固定為替レートを長期間維持するのは困難とみている。(香港時事)

中国本土・国際市場との保険相互接続で青写真発表=香港政府

 香港政府は5日、香港保険業の発展に関する青写真を発表した。他の金融分野と同様、域内の保険業について中国本土および国際市場と相互接続させたい考えを示した。香港紙、信報(電子版)が6日伝えた。

 政府は、大湾区(マカオ、広東省9都市)が香港にとって国内循環のプロモーターの役割を担うと位置付けたほか、内需拡大を柱に海外からの投資や貿易の促進を狙う「双循環」政策に参加するための理想的な入り口になると指摘。香港の保険企業はこの市場で拡大が期待できると述べた。

 このほか、青写真は外国人専門家の誘致のほか、既存の専門人材育成の必要性に触れ、同時に、テクノロジーの活用やデータアクセスの可能性を模索することが盛り込まれた。 香港政府はこれまでに、広州市南沙と深セン市前海に保険のアフターサービスセンター設立の計画を打ち出している。

 陳茂波財政官はアジア保険フォーラム講演で、「近年の中国本土と香港の経済関係の促進において金融サービス部門の統合が遅れており、特に保険業界の発展が遅い」と指摘した。これまでは本土住民向けに大量の保険商品を販売してきたが、新型コロナウイルス発生以降急激に減速したと説明した。陳財政官は「大湾区の開放政策に関して中央および地方政府と協議を続け、保険業界の自由化促進のために努力していく」と強調した。(香港時事)

香港航空の債権者、債務再編案を支持=破産回避か

 6日付の香港各紙によると、中国複合企業・海航集団(HNAグループ、海南省海口市)傘下の香港航空の債務再編計画について、多くの債権者が支持を表明しているもようだ。破産を回避できる公算が大きいという。関係者が明らかにした。

 同社は9月に香港と英国の裁判所で、計490億香港ドル(約8600億円)の債務再編案の許可を申請する意向を示していた。

 報道によると、先週、3組の債権者グループの大多数が再編案に賛成した。同社によると、これを受けて、審問が英国の裁判所で9日、香港の裁判所で14日までに行われる。

 一方、香港の裁判所で係争中の香港航空の清算を求める訴えについて、香港航空は債権者の再編案受け入れで進展があったとして、審理の1カ月延期を要請。裁判所はこれに同意して、審理を2023年1月に開くことを決めた。(香港時事)

《トップニュース》

《コラム・リポート》

  • 【アジア風・バリ島だより】妻はトルコへ単身赴任
  • 【中国税務会計ナビ】第249回 22年度における中国都市調査 PwC Mainland China and Hong Kong 日本企業部統括代表パートナー 高橋忠利
  • 【香港の食を極める】第48回 普通においしいのではなく最高においしい 在香港農林水産食品アドバイザー 彦坂久美子

《香港・華南》

  • MTRで再び事故=乗客1500人が避難―香港
  • 英老舗百貨店、香港空港にアウトレット店設置=観光回復に期待
  • テンセントの国内ゲーム申請、年5〜10件に減少=審査厳格化で戦略変更
  • 中国零細企業向け金融取引所「マイクロコネクト」を承認=マカオ
  • 深セン、飲食店やオフィスでコロナ対策緩和=広東省
  • 深セン市、分散型太陽光発電を積極推進=広東省

《中国経済》

  • 11月のEC物流指数、0.3ポイント下落==厳格なコロナ対策が影響
  • 貧困国債務、対中国が半分=21年、2国間分で―世銀

《中国一般》

  • 中国全土で江沢民氏追悼=習氏、天安門対応を称賛
  • 「地域の緊張あおる」=日本の防衛費増に反発―中国外務省
  • 中国主席、7日にサウジ訪問=「戦略的関係」強化へ
  • コロナ規制を大幅緩和=PCR不要、店内飲食も再開―北京
  • エアロゾル状の細菌・ウイルス除去装置、河北省の医療機器メーカーが開発
  • 北京市、スーパーやオフィスの陰性証明点検を禁止
  • H5N1のヒト用ワクチン、亜泰集団が臨床試験へ
  • ウイグル自治区ウルムチ市、新型コロナ対策の緩和発表
  • 武漢の地下鉄・路線バス、PCR陰性証明の提示求めず
  • 成都市、新型コロナ対策を緩和=病院で陰性証明の提示不要に
  • 重慶の電子製造業、大多数が生産再開=新型コロナで休止から

《上海・華東》

  • 山東省のサービス業売上高9.4%増=1〜10月
  • 上海電気、内陸部に風力発電所=100万kW規模
  • 招商輪船、世界最大級の自動車運搬船建造へ=上海市
  • 滬士電子、車載用プリント基板増強=江蘇省
  • 新澳紡織、ベトナムに毛織物工場=浙江省
  • 奥特維、インド企業から太陽電池設備受注=江蘇省

《四川・中西部》

  • 当昇科技、四川の正極材工場に170億元=北京市
  • 四川省、売上高2000万元以上の鉱工業企業1200社増
  • 重慶の豚肉加工業者9割超が稼働再開=需要満たす供給量に

《華北・東北》

  • 風力設備の金風科技、天津に販社=洋上風力設備など売り込む
  • 北京市が企業負担軽減策=税減免の猶予期間4カ月延長
  • 天津で新モール「天津金茂匯」が年末開業=旧発電所を改装
  • 国家電投、遼寧鞍山で大規模風力発電所着工=23年末に発電開始
  • 招商輪船が大型船2隻発注=大連企業に640億円

《Japan/World Today》

  • 米大統領、半導体工場視察へ=台湾TSMCが5.5兆円投資
  • 商社、医療事業を強化=コロナ禍でDXに商機
  • ウイスキーやワイン値上げ=来年3月以降、最大29.7%―サントリー

《マーケット情報》

  • 米国市場サマリー(6日)
  • 〔香港外為〕ドル、午後3時現在137円29〜34銭(6日)
  • 〔上海外為〕人民元、下落=堅調な米指標受けたドル高で(6日)
  • 〔中国・香港株式〕中国、続伸=香港は米利上げ巡る懸念で反落(6日)
  • 〔台湾株式〕反落=1.68%安の1万4728.88(6日)
  • 〔東南アジア株式〕大半が下落=マニラは大幅高(6日)
  • アジア主要市場の株価指数(6日、カッコ内は前営業日比)
  • 東証出来高・指数(6日、平均株価単位=円)
  • 上海メタル(6日)

《中国・経済資料》

  • 中国主要経済統計指標(11月発表分)

《新聞各紙から》

  • 東京各紙朝刊(7日)